ラカン精神科学研究所

ラカン精神科学研究所では、心の病、悩み相談・治療をしています。薬物や催眠・暗示を使わず主に精神分析という対話療法で治療します。その他ご相談もお受けします。 相談・治療内容は、登校拒否、引きこもり、ニート、非行、神経症(強迫神経症・不安神経症など)、恐怖症(対人恐怖症・広場恐怖症など)、パニック障害、摂食障害(過食症・拒食症)、子育て、家族問題(親子関係・夫婦関係)などで、とにかく話を聴いて欲しいと言われる方もおられます。 また「子育て相談室」や「分析理論講座」、「インテグレーター養成講座」を開催しています

分析家の独り言 674(神田うのさんの窃盗被害事件によせて)

 

今回の神田うのさんの窃盗被害事件。

 

犯人は元ベビーシッターのA被告(60)で、自宅からは3千万円以上の金品が消えていた。

 

神田さんは、2011年10月に長女(3)を出産し、子育て環境の充実に力を入れ始めたということです。

 

2011年12月、彼女は娘のためにベビーシッターを雇い、

 

ベビーシッターは4人で、1人あたり1日3~4時間勤務の“2交代制”で組まれていたそうです。

 

 

マスコミややネットで、様々な意見がありますが、これを精神分析理論からみてみます。

 

もちろん、お母さんが子どもを育てるのが一番いいのですが、

 

百歩譲って、神田さんのようにベビーシッターを雇い、我が子の子育ての大半を任せるとします。

 

 

子どもにとって大事なことは、養育は一人の人物によって、一貫して行われることです。

 

対象恒常性といって、一人の人物が子どもに適切に関わり世話し育てることで、

 

常に良い対象(養育者)のイメージが子どもの心に宿ります。(これを内在化といいます)

 

この良い対象イメージ(対象表象)に対して、子どもに良い自我という自分のイメージ(自己表象)が出来ます。

 

 

一人の人物の中にも、プラスの部分とマイナスの部分があり、良い対象イメージに対する良い自己イメージだけではなく、

 

不適切な子どもへの対応はゼロではないので、マイナスの悪い対象イメージに対する

 

悪い自己イメージも出来るわけです。

 

 

当然、この良いと悪いの対象イメージと自己イメージの割合が問題となります。

 

一人の養育者で適切な対応・世話と、不適切な対応・世話が入り混じります。

 

それが4人もの養育者が入れ替わり立ち替わり子どもを世話したら、子どもの心の中は大混乱です。

 

特に精神の構造の基礎ができる0~4歳の時期にこれがされると、心が分裂し危険です。

 

そういう意味で、おばあちゃん子や0歳児保育は危険ということです。

 

 

ある芸能人の女性の子どもさんは、一貫して一人のベビーシッターに育てました。

 

その子の愛着対象者はベビーシッターであり、彼の性格はベビーシッターから取り入れたものです。

 

当然子どもはベビーシッターになつき、事あるごとにベビーシッターのことを口にします。

 

すると産みの母はおもしろくありません。

 

「なんで私が産んだのに、ベビーシッターばかり…」と言います。

 

しかし、子どもにとってはベビーシッターが母親ですから当然であり、仕方ありません。

 

 

養育者の無意識が全て子どもの心に影響すること、心の構造を知らないと、

 

子どものために良かれとおもってしたことが、大変なマイナスと危険をおかしていることに気付きません。

 

 

こういう意味でも理論、真理を知ることは大事なことだといえます。

 

 

 

           - インテグレーター養成講座1(自我論、母性)- より

 

 

 

           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

 

 

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