ラカン精神科学研究所

ラカン精神科学研究所では、心の病、悩み相談・治療をしています。薬物や催眠・暗示を使わず主に精神分析という対話療法で治療します。その他ご相談もお受けします。 相談・治療内容は、登校拒否、引きこもり、ニート、非行、神経症(強迫神経症・不安神経症など)、恐怖症(対人恐怖症・広場恐怖症など)、パニック障害、摂食障害(過食症・拒食症)、子育て、家族問題(親子関係・夫婦関係)などで、とにかく話を聴いて欲しいと言われる方もおられます。 また「子育て相談室」や「分析理論講座」、「インテグレーター養成講座」を開催しています

分析家の独り言 705(子どもの躾:子どもを納得させる父の役目、知性・言語)

 

精神分析は言葉によって、自分の中にある無意識・コンプレックスを表現します。

 

その時同時に感情・情動を放出し、この状態を表出といいます。

 

フロイトが「情動無き語りは意味ない」と言っています。

 

言葉だけ分析しても、情動は抑圧され残ります。

 

 

一般的に見られるのは、怒りなどの感情が爆発して放出される状態です。

 

それは火山の爆発によって地中に溜まっていたマグマが

 

爆発によって放出されたようなものです。

 

感情の放出が、物を投げたり、壊したり、叩いたり、蹴ったり…と

 

行為化されただけで、その場に相応しい言葉の表現はありません。

 

 

親が子どもを躾ける際に、言語化出来ない父親はいきなり子どもを叩きます。

 

言語化できなければ、感情の爆発を自分でコントロールできません。

 

感情をコントロールするには、言葉で自分が感じていることを言葉にすることです。

 

感情や想いを言葉に直す能力がないので、感情的に爆発し放出するだけです。

 

 

言葉があれば考えることができます。

 

今自分が感じている怒りはなぜ、どこから来るもので、

 

それの放出法として子どもを叩くことが

 

正しく理にかなったことかの吟味ができます。

 

そして、言葉で子どもを諭し納得させ、正しい方向に導いていく。

 

これができてこそ『父』といえるのではないでしょうか。

 

父には言語化能力が必須です。

 

そのために本を読むことが役立ちます。

 

特に父親であるクライアントには読書をすすめます。

 

 

一般的に子どもが悪いことをしたら、殴ってでも止めるという意見が

 

全ての人ではないにしろ是とされています。

 

これでは物事の善悪、して良いことと悪いことの判断、人としてどうあるべきかなど、

 

子どもが生きていく上で必要なことなど何も伝わりません。

 

殴られた時の身体と心の痛みと、憎しみ、反発心、恐怖心が刻印されるだけです。

 

その子どもは一生その傷を抱えて生きていくことになります。

 

 

感情の放出は人間にとって大事なことです。

 

しかし、その放出先、放出方法を特に大人、親は考える必要があります。

 

出しやすい弱いもの、子どもに怒りを放出することのないように、

 

感情と言語の区別をつけ、言語、知性を身につけることが肝要と考えます。

 

 

   - インテグレーター養成講座Ⅲ 精神分析的精神療法Ⅰ- より

    (9月30日にインテグレーター養成講座で話す内容の一部です。)

 

 

        インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

 

 

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