ラカン精神科学研究所

ラカン精神科学研究所では、心の病、悩み相談・治療をしています。薬物や催眠・暗示を使わず主に精神分析という対話療法で治療します。その他ご相談もお受けします。 相談・治療内容は、登校拒否、引きこもり、ニート、非行、神経症(強迫神経症・不安神経症など)、恐怖症(対人恐怖症・広場恐怖症など)、パニック障害、摂食障害(過食症・拒食症)、子育て、家族問題(親子関係・夫婦関係)などで、とにかく話を聴いて欲しいと言われる方もおられます。 また「子育て相談室」や「分析理論講座」、「インテグレーター養成講座」を開催しています

分析家の独り言 737(うつ病:興味・喜びの喪失 No.1)

 

うつ病の診断基準の一つに「興味・喜びの喪失」があります。

 

 

『エス』は快と満足を求めて対象に向かうエネルギー。

『自我』はこのエスの要請に従って手先となり、現実に合わせて動きます。

 

自我はエスからエネルギーを供給されて、対象に向かい、

 

その対象を摂り入れようと懸命に働きます。

 

 

このように自我が対象に向かうのは対象に対する関心・興味があるからです。

 

関心が好奇心を生み、好奇心がまた対象への関心を高めます。

 

そして、対象を味わいたいという興味がいろいろな物・事に広がっていきます。

 

このプラスの循環が、愛着や意欲の学習になります。

 

 

こうなるためには、子どもが関心や興味を持った事を否定しないで、

 

認めて支援する=『オールOK』する事です。

 

「そんなものは大したことは無い」と貶されたり、

 

「するな」、「ダメだ」と否定されたのでは、

 

対象に向けたエスからのエネルギーを撤収しなければなりません。

 

それを繰り返すうちに、またどうせ貶され否定されると思うので、

 

エスからエネルギーが出なくなります。

 

 

うつ病者もまた、対象に対する関心や味わい(興味)を失ってしまいます。

 

対象に向かう意欲が無いので、対象に向かっていきません。

 

対象への愛着もなく、対象にくっつく事が出来ません。

 

これは、赤ちゃん時代から親としっかり密着した事が無いためです。

 

愛着は対象とくっつく事であり、それは密着する事から始まります。

 

赤ちゃんにとって密着とはぴったりと付着する事、つまり抱っこされる事です。

 

このお母さんとの距離ゼロの体験である抱っこと、

 

お母さんの膝であるロイヤルシートに座った経験が無いのです。

 

 

母の抱っこと 、『 オールOK 』 がいかに大事わかります。

 

 

「好きな事をしましょう」と言っても、

 

「自分の好きな事が何かわからない」とクライアントは言います。

 

限りなくある対象から、自分が関心を持って向かう対象を

 

選ぶことが出来ないという事です。

 

これはうつの前段階かもしれません。

 

 

最近うつ病が増えています。

 

何度か繰り返す事もあります。

 

心の構造(傷つき・喪失などによる)の根本的治療が望ましいと考えます。

 

 

次回、「喜びの喪失」について語ります。

 

 

  - インテグレーター養成講座Ⅱ 病理・躁うつ病 病相編- より

 

 

          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

 

 

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