ラカン精神科学研究所

ラカン精神科学研究所では、心の病、悩み相談・治療をしています。薬物や催眠・暗示を使わず主に精神分析という対話療法で治療します。その他ご相談もお受けします。 相談・治療内容は、登校拒否、引きこもり、ニート、非行、神経症(強迫神経症・不安神経症など)、恐怖症(対人恐怖症・広場恐怖症など)、パニック障害、摂食障害(過食症・拒食症)、子育て、家族問題(親子関係・夫婦関係)などで、とにかく話を聴いて欲しいと言われる方もおられます。 また「子育て相談室」や「分析理論講座」、「インテグレーター養成講座」を開催しています

分析家の独り言 751(世代連鎖を断ち切る:大和君無事見つかる)

 

親自身がその親に適切に世話されて育ったのならいいのですが、

 

残念ながら多くはそうではありません。

 

何らかの欠損・欠如を抱え、受け入れられず拒否・拒絶を味わい

 

傷つきを持っています。

 

しかしそれを意識に上げておくと辛いので、まるで無かったかのように

 

普段は無意識に抑圧し、思い出さないようにしています。

 

 

子育ての場面で母親・父親は子どもと向き合った時、

 

自分のコンプレックス(無意識)が刺激されます。

 

 

例えば子どもが甘えてくれば甘えてくるほど、

 

要求を出してくれば出してくるほど、

 

親自身が子どもの頃親に甘えられず、拒絶された自分が想起されます。

 

瞬間的に、子ども時代に甘えたかったのに甘えられなかった自分が、

 

甘えて来る子どもを通して見えてしまいます。

 

「自分はそんなに甘えたことはない」、「なのに何であんたは平気で甘えてくるの」、

 

「甘えて来ないで」、「自分でしなさい」等々、

 

その人によっていろいろなフレーズが浮かびます。

 

腹が立ちイライラし、自分が親にされたように、子どもを拒絶したり、

 

怒ったりするでしょう。

 

 

子どもが甘えや要求を我慢している限りは、甘えられなかった自分、

 

要求を叶えられなかった自分、拒絶された自分を見ずに済みます。

 

むしろ子どもを通して従順な自分を見るので、

 

葛藤せず安心・安定していられます。

 

このために、子どもに「あれしなさい」「こうしなさい」「それはダメ」と

 

親は命令指示します。

 

自分の都合の良いように子どもを動かしていれば、心穏やかに過ごせます。

 

 

ところがその裏で、子どもは自分の言いたいことが言えず、自分を出せず、

 

親の命令指示の強度に比例して、主体性を奪われロボットにされていきます。

 

そうされた子どもが後に叫ばない訳がありません。

 

多いのは思春期に不登校や非行などの問題行動としてあらわれるケースです。

 

 

親自身がその親から受けたマイナスは、下の代に行くほど強化されていきます。

 

無意識に子どもに転付してしまい、

 

その事に気づかずに世代連鎖されていくので恐ろしい事です。

 

 

精神分析は、子どもへの対応を変えて『オールOK』する事と、

 

親が自分を知る事でこの祟りのような世代連鎖を断ち切っていきます。

 

 

北海道の七飯町の山林で「しつけのため」として置き去りにされた

 

小学二年生の大和君が無事見つかり本当に良かったです。

 

よく無事でいてくれました。

 

山林で置き去りにした両親もまた、

 

置き去り、見捨てに似た体験があると思われます。

 

ただ反省しただけでは、形を変えて無意識(コンプレックス)は

 

いろんな場面で顔を出します。

 

根本的解決と大和君の心のケアが必要と考えます。

 

 

                          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

 

 

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