ラカン精神科学研究所

ラカン精神科学研究所では、心の病、悩み相談・治療をしています。薬物や催眠・暗示を使わず主に精神分析という対話療法で治療します。その他ご相談もお受けします。 相談・治療内容は、登校拒否、引きこもり、ニート、非行、神経症(強迫神経症・不安神経症など)、恐怖症(対人恐怖症・広場恐怖症など)、パニック障害、摂食障害(過食症・拒食症)、子育て、家族問題(親子関係・夫婦関係)などで、とにかく話を聴いて欲しいと言われる方もおられます。 また「子育て相談室」や「分析理論講座」、「インテグレーター養成講座」を開催しています

分析家の独り言 760(『父‐の‐名』:夫婦仲の良さが子どもの精神を発達させる)

 

ラカンのいう『父‐の‐名』とは、父の否(いな)、否定であり、

 

後の禁止、掟になっていきます。

 

 

口唇期、肛門期を経て、エディプス期に入った子どもは、

 

これまでの母と二者関係から、父が加わり三者関係になります。

 

エディプス期になって、これまで子どもの養育場面では影の存在であった父が

 

ようやく登場し、子どもに向き合うことになります。

 

この時に、父親は仕事ばかりで家庭内で不在であったり、

 

ゴロゴロと横になってテレビばかり見ているようではいけません。

 

 

子どもは母との関係で、母に愛されたい、母の望む子どもでありたいと思い、

 

母の要望に応えてきました。

 

その母のまなざしは、自分に何を求めているのかを探します。

 

子どもは母が描く子ども像に、自分を合わせ同一化しようとします。

 

お母さんに好かれたい、好かれる自分でありたいと子どもは思います。

 

 

しかし、エディプス期にはこれまで母と子どもが一体であった間に

 

父が割って入り、母と子どもの密着した関係と切る役目をします。

 

それが『父の否(いな)』、つまり『父‐の‐名』とラカンは言いました。。

 

父は子どもに、「もうお前はお母さんから離れなさい」、

 

「こまでのお母さんとの一体化した関係を解消しなさい」と言って、

 

子どもの母親にくっついていたい欲動、Sを否定します。

 

なせなら、母は父のもの、愛人だからです。

 

 

すると子どもは、「もう私は母を愛せない」事を受け入れ認めざる得なくなります。

 

ただしこうなるには、両親の仲が良いことが前提です。

 

両親の仲が悪ければ、母親(妻)が子どもとベッタリしていても

 

父(夫)はその仲を切ろうとはしません。

 

不仲であれば、母親(妻)が子どもとベッタリしていてくれる方が楽だ、

 

になってしまいます。

 

 

こうなると、特に男の子の場合は、父が母を愛さないのだから、

 

自分が母を愛するしかないとなり、

 

これを母に呑み込まれた人、といいます。

 

これでは大人になっても、いつまでも母から離れられません。

 

その典型は、いつまでも結婚せず実家に住む子どもです。

 

子どもは母の傍から離れると、父から愛されない母への哀れみや同情から

 

罪悪感を持ってしまうためです。

 

例え結婚したとしても、度々母の元へ帰るため、

 

妻との関係ではいつまでたっても信頼や親密さが築けず、

 

不仲になるのは当然です。

 

 

子どもの健康な精神の発達のためにも、

 

夫婦の仲が良い事が大切であることがわかります。

 

          (2016.10.12.ラカン講座 『父‐の‐名』より)

 

 

              ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実

 

 

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