ラカン精神科学研究所

ラカン精神科学研究所では、心の病、悩み相談・治療をしています。薬物や催眠・暗示を使わず主に精神分析という対話療法で治療します。その他ご相談もお受けします。 相談・治療内容は、登校拒否、引きこもり、ニート、非行、神経症(強迫神経症・不安神経症など)、恐怖症(対人恐怖症・広場恐怖症など)、パニック障害、摂食障害(過食症・拒食症)、子育て、家族問題(親子関係・夫婦関係)などで、とにかく話を聴いて欲しいと言われる方もおられます。 また「子育て相談室」や「分析理論講座」、「インテグレーター養成講座」を開催しています

分析家の独り言 785(自分の感覚を容認される事で母と分化していく)

 

胎内からこの世に生み出された赤ちゃんは、

 

まだお母さんと自分の区別・分化はありません。

 

お母さんのお腹の中で、自分と母の区別なく一体・融合した状態が

 

出産後もしばらく続きます。

 

胎内と生み出された外界は赤ちゃんにとって全く別の世界で、

 

それを感じ取る感覚器官も発達・成長の途中です。

 

いってみれば、お母さんの羊水という水の中にいた魚が、

 

陸の生活に変わるほどの変化に対応していくようなものです。

 

 

これまで自分(赤ちゃん)とお母さんの区別が無かったところから、

 

臭覚、聴覚、視覚、触覚などの発達成長と共に、

 

お母さんを自分とは違う存在として認識していきます。

 

それまでは赤ちゃんの未発達で未熟な感覚はお母さんが代行していました。

 

しかし、赤ちゃんの成長に合わせて、

 

赤ちゃんの感覚が容認される事でお母さんと分化していきます。

 

 

更に成長していくと、例えばお母さんは「もっと食べなさい」と言う。

 

しかし子どもはもうお腹がいっぱいで「要らない」と言います。

 

そこで子どもの感覚を大事にして、お母さんが「そうなの」と認めれば、

 

子どもの感覚はOKという事になります。

 

しかし子どもが痩せていて、お母さんはもう少し太って欲しいと思っていると

 

子どもが「要らない」と言っても、お母さんの食べて欲しい想いが強く出て、

 

「食べなさい」と言い、それが強要になってしまうと、

 

子どもの感覚は否定されていきます。

 

子どもの空腹か満腹かの感覚は子どもが感じるものです。

 

しかしそれが許されないと、段々自分で感じなくしていきます。

 

自分の感覚が否定され、感じることを止めていくしかないのです。

 

そして自分の感覚は当てにならないので、お母さんの感覚を頼りにします。

 

するとついには、子どもはお母さんに聞きます。

 

「お母さん、今、僕(私)お腹空いてる?」と。

 

 

それがあらゆる事に波及します。

 

食べのもの好き嫌い。食べる時間、寝る時間。

 

暑い・寒いの温度や皮膚感覚。

 

勉強するか遊ぶか等々。

 

 

お母さんの指示がなければ何も自分で動けなくなります。

 

自分で考える事も出来ません。

 

これではいつまで経っても、親子が分化・分離しません。

 

すると一生一緒に生活する事になるでしょう。

 

 

子どもが自我や主体性を持つためには、赤ちゃん時代から自分の感覚を大事にされ

 

容認される事が必要です。

 

 

これが無かったために、中学や高校で子どもは自分とは何か、と問いかけ

 

このまま親の言う通りにしていたのでは大変な事になると気付いて反抗したり、

 

不登校になったりします。

 

高校・大学進学や社会人になる時、子どもが自分の事で重大な決定を迫られた時。

 

自分が無い、自信が無い事に気付いてひきこもる事になるかもしれません。

 

 

そのために『オールOK』をします。

 

自分で感じて、自己管理できる人になり、

 

自分と自信を持って、人や社会とかかわっていける人になるためです。

 

『オールOK』を「そんな我がままにしていいのか」と世間では言われます。

 

理論を学んでもらえば、『オールOK』の正当性とその意味の深さがわかります。

 

     精神分析理論講座1 自我論1 ‐胎児・乳児の自我形成‐ より

 

 

           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実

 

 

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