ラカン精神科学研究所

ラカン精神科学研究所では、心の病、悩み相談・治療をしています。薬物や催眠・暗示を使わず主に精神分析という対話療法で治療します。その他ご相談もお受けします。 相談・治療内容は、登校拒否、引きこもり、ニート、非行、神経症(強迫神経症・不安神経症など)、恐怖症(対人恐怖症・広場恐怖症など)、パニック障害、摂食障害(過食症・拒食症)、子育て、家族問題(親子関係・夫婦関係)などで、とにかく話を聴いて欲しいと言われる方もおられます。 また「子育て相談室」や「分析理論講座」、「インテグレーター養成講座」を開催しています

分析家の独り言 791(お母さんから赤ちゃんへの関心が母子関係の基礎をつくる)

 

http://archives.mag2.com/0001106260/20170901100000001.html 2017年9月発行のメールマガジンは「自己愛から対象愛へ」

 

というテーマで書きました。

 

他者との関係を築くには、対象である他者への関心が必要で、

 

他者への関心が希薄であると、対手との距離を縮めようとしません。 

 

 対象への関心は、生まれながらに赤ちゃんが持っているものではなく、

 

 赤ちゃんにとって最初の対象である母から関心を向けらることによって 学習するもの

です。

 

最初に赤ちゃんあるのは、知覚能力です。

 

例えば音を聞いても、その音が何の音かわかりません。 

 

しかし、音を知覚する事は出来ます。 

 

この経験を積み重ねていき、五知覚の感度を上げると共に

 

 知覚によって世界を認識していきます。

 

 この音がするとおっぱいが飲めた、 この臭いはおっぱいの臭いだろう…というように

です。 

 

また、知覚によって快と不快を学びます。

 

 胃が空になった不快感から泣いて、おっぱいが飲めて満足と快が感じられます。

 

これに温かい・冷たい、美味しい・不味いというより細かな知覚に至ります。  

 

お母さんが子どもに世話行動を通して与えるべきものは、“快”です。 

 

この“快”を赤ちゃんに与えるのは、適確な対応です。 

 

『オールOK』の中にも『適確』が加えられています。

 

赤ちゃんに適確に合わせるために必要な事が、赤ちゃんへの“関心”です。 

 

言葉をしゃべらないために情報の少ない中で、 

 

赤ちゃんに適確な世話によって“快”を与えるためには、

 

 赤ちゃんからの情報をお母さんがキャッチしなければいけません。

 

 そのために、赤ちゃんの情報収集する感度を上げる必要があります。

 

しかし、赤ちゃんへの関心が無ければ、心を向けて赤ちゃんを見ようとしないし、

 

赤ちゃんから発せられるサイン(泣くなど)をいい加減に受け取ります。

 

更には、「あぁまたか」、「今度は何が不足なのか」、「面倒くさい」等と

 

お母さんが感じたなら、適確な対応によって“快”を与えられません。

 

不適切な世話行動になり不快を与え、赤ちゃんは泣く事が多くなり

 

情緒は不安定になります。

 

 

対象への関心が無ければ、その対象との関係は存在しません。

 

正常な母子関係は築けません。

 

 

お母さんから関心を向けられなかった子どもは、

 

人・物・事に対して関心を持つ事が難しく、全ての事に対して無関心になっても

 

不思議ではありません。

 

そうすると、あらゆる事はどうでもよくなり、

 

「べつに」、「どっちでもいい」といった言葉が連発します。

 

お母さんから関心を持たれた赤ちゃんは、更に愛着を学んでいきます。

 

 

大人になった私達でも、何かに関心を持って、

 

探究していく事で補い学ぶことが出来ると考えます。

 

 

これから育児をする方、また育児・子育て中の方には、

 

赤ちゃんや子どもに関心を持って適確に対応し

 

良好な母子関係を築かれることを願って止みません。

 

 

           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実

 

 

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